大学受験 英語

【全国模試1位に学ぶ英語】英作文頻出表現集No.1 -いかに減点を防ぐか-

目次

  1. まえがき
  2. what is [happening / going on] around you
  3. have difficulty (in) doing
  4. have [形容詞] [opportunities] to do
  5. あとがき
  6. 筆者の紹介

まえがき

こんにちは。本記事ではいかに減点を防ぎながら大学入試の英作文を攻略していくかということを説明していきたいと思います。

【全国模試1位に学ぶ英語】英作文の書き方 -いかに減点を防ぐか- | Sacramyの内容に基づいて、今回は汎用性が高く、かつ減点される心配のないものを5つ紹介します。

本記事を執筆するにあたって、竹岡広信先生高3エクストラ英語α竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本で学んだ内容をベースとしてそこに自分の受験期の体験を混ぜ込み、より分かり易いものにしました。京都大学の英作文の過去問添削で25点満点中、20~25点取れていたのでそこそこの信頼性と汎用性はあると思います。

ぜひ最後までご覧になってください!

※記事にミスがあればTwitterのDMに連絡をください。(アカウントは@SacramyOfficial または @skrdy0121 です。)

※以下、特に重要なポイントは赤字にしています。

what is [happening / going on] around you

直訳すると「自分の周りで何が起きているのか」という意味です。

whatは名詞節を導いています。

youは一般論のyouを用いており、このyouは「世間一般の人々」の意味を表します。

具体例1

・「冷静に状況を判断し」(京都大学2011年度大問3(1))

冷静に」の部分は直訳するとcalmlyですがjudgeとcalmlyという知らない動詞と副詞の組み合わせにあたるため、まずはandで2箇所に分けて減点を回避します。

また、「状況」という日本語は直訳するとsituationなどと書けますが抽象名詞であるのでなるべく避けましょう。この部分を先程述べたように「自分の周りで何が起きているのか」と日本語を読み替えてwhat is [happening / going on] around youと訳せばOKです。

・stay calm and judge what is happening around you

具体例2

・「豊かな感受性が必要だ」(京都大学2009年度大問3(1))

感受性」に対応する英語はsensibilityですが、これまた抽象名詞であり、避けるべきです。(直訳してrich sensibilityも正解なのですが、受験生のレベルでこの表現を自信を持って書くのは厳しいでしょう。)

そこでまず。「感受性」という日本語を主語・動詞を含む文章で言い換えてみましょう。辞書で引くと、「外界からの刺激を深く感じ取り、心に受け止める能力」(大辞林)とありますが、もっと柔らかくして「身の回りで起きていることに対して敏感に反応する」くらいでよいでしょう。また、「感受性」という日本語自体に「豊かな」というニュアンスも包含されているので「豊かな」を無理に訳出する必要はありません。

反応する」はreact toで十分です。

このように考えると、先ほどのようにwhat is [happening / going on] around youを使うことができます。

必要だ」の部分はIt is [形容詞] for [人] to doの形式主語構文を用いて、It is necessary for you to…と書くか、あるいはYou need (豊かな感受性)としておけばよいでしょう。(後者は対応範囲が狭く、本問では厳しそうです。)

・it is necessary for you to react to what is happening around you

have difficulty (in) doing

直訳すると、「~するのに苦労する」という意味です。

haveとdifficultyの間に形容詞を挟むことも可能であり汎用性が高いです。例えば、

・have no difficulty doing「~するのに苦労しない / 苦労せず~する」
・have great difficulty doing「~するのにとても苦労する」

の2つは頻出です。

細かいことですが、この意味でのdifficultyは可算名詞で用います。

inに()が付いていますが、近年ではinを用いることは稀なそうです。

具体例1

・「飼育係の人はさぞかし大変だっただろうね」(京都大学2015年度大問3(1))

前文ではトキの雛が孵った旨が書かれており、その続きにあたる部分です。

飼育係」は「係」は放っておいてもよいので、「飼育員 / 飼育する人」くらいに読めば十分です。直接breederと書いてもいいですし、people who took care of itのように説明的に書いてもよいでしょう。

大変だった」という日本語に1対1で対応する英語はないので、その部分を「苦労する」と読み替えることで、have difficulty (in) doingの表現を用いることができます。

また他にも、「困難だった」と読むことでIt is [形容詞] for [人] to doの形式主語構文を用いたり、(解答例ⅱ)マイナスイメージをもつ事柄全般に対して使用可能なproblemを用いてhave problemsの形から攻めることもできます。(解答例ⅲ)

さぞかし~だろう」の部分は(強い)推量を表しているので、must have p.pで十分です。(解答例(ⅰ))

また、wonder+[疑問詞節]を用いても書けます。(解答例,(ⅲ))

(ⅰ)I think [breeders / people who took care of it] must have had (great) difficulty in having it hatched.
(ⅱ) wonder how difficult it was for breeders to have it hatched.
(ⅲ)I wonder how many problems breeders had in hatching it.

具体例2

・「やっとの思いで手に入れたレコードを擦り切れるまで聴いたものだ」(京都大学2020年度大問3)

やっとの思いで手に入れた」という部分を「手に入れるのに苦労した」と読み替えるとよいでしょう。

・I used to listen to the records which [I had difficulty in getting / I managed to [get / obtain / buy]] until they were [worn out / broken].
・I [had difficulty in getting records / managed to get records] and I used to listen to the records (over and over again) until they were [worn out / broken].

have [形容詞] [opportunities] to do

直訳すると、「~する機会がある」という意味です。

[形容詞]の部分には頻度を表すような形容詞を入れることが多く、以下の2つの表現を用いることが多いです。

・have more and more opportunities to do「~する機会がますます増える」
・have fewer and fewer opportunities to do「~する機会がますます減る」

また、このopportunitieschancesと置き換え可能です。

具体例1

・「文章を読む機会は増える一方である。」(京都大学2014年度大問3(1))

have more and more opportunities to doの形を用いて書くとよいでしょう。

「文章を読む」の「文章」にsentenceは用いません。sentenceとは「主語・動詞を含む一文」の意味であり、ここでは不適切です。「文章を書く」のときも、write sentencesなんて書きませんよ!

readには自動詞と他動詞の両方の用法が確認できるので、readだけでもいいですし、無理やり目的語を入れるならば「書かれているもの」というニュアンスを加えて、writingswhat is writtenなどで済ませておくとよいでしょう。

・have more and more opportunities to read ([writings / what is written])

具体例2

・「季節の微妙な移り変わりを実感するようなことがめっきり少なくなってきた」(京都大学2008年度大問3(2))

have fewer and fewer opportunities to doの形を用いて書くとよいでしょう。

基本的に「Aの変化」はofではなくinを用いてchange in Aと表現しますが、「季節の変化」は例外的にthe changes of the seasonsと表現します

微妙な」はsubtledelicate用いるとよいでしょう。(ここは直訳するしかなさそうです。)

実感する」はreally feelrealizeを用いるとよいでしょう。目的語に名詞のみならずthat節を取ることもできるので便利な表現です。

・I have fewer and fewer opportunities to [really feel / realize] the subtle changes of the seasons.

あとがき

最後まで読んでいただきありがとうございました!

竹岡先生の以下の著作では英作文で頻出の原点されない表現を実践しながら英作文の練習をすることができます!この本の解答・解説も当記事のような英作文の書き方に基づいており、とてもオススメです。ぜひ一度手に取ってみてください!

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以下の記事では英作文全般に対する基本的な姿勢を解説しています。合わせてご覧になってください。

筆者の紹介

英語が嫌いという理由で朝のホームルームに英会話がある西京中学ではなく、洛北高校附属中学校を目指し、洛北高校附属中学校中高一貫)に補欠合格。模試は高1から全てA判定を出し、高2では駿台全国模試の英語・数学の偏差値80越え。高3では夏の京大模試で経済学部理系で4回連続1位を取り、秋は全て理学部で冊子掲載。英語に関しては駿台で竹岡先生の高3エクストラ英語αで学び、京大模試で全国15位以内を7回取る安定した成績を収めた。
(以下、全国15位以内の模試のみ成績を添付)

京大模試

第1回京大入試プレ 117/150,11位 (74.9)
第1回京大オープン 120/150,6位 (76.5)
第1回京大実戦 113/150,13位 (77.0)
第2回京大オープン 120/150,10位 (76.2)
第2回京大入試プレ 114/150,6位 (70.8)
第4回Z会京大テストゼミ 124/150,1位 (67.5)
第3回京大本番レベル模試 136/150,1位 (70.4)

その他模試

東工大入試実戦模試 113/150,5位 (82.5)
河合塾京大本番プレテスト 121/150 など

※素点と全国順位を記載,()内は偏差値

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Y. S.

洛北(中高一貫)→京都大学理学部3生|元駿台特待, EX生|予備校勤務 |個別指導講師(英数)|高3時, 京大模試英語で全国15位以内を1年間で7回達成|ポケモン全国3位(2013), 全国Top8(2017), 全国Top4(2018)|大学受験英語・数学や大学の学問紹介の記事を中心に書いています。

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