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【完全版】otherwiseの解釈4パターン -語源と14の例文で全パターン徹底解説!-

こんにちは。本記事ではotherwiseの解釈4パターンを紹介します。参考書にはあまり載っていない4つ目の形容詞としての用法も紹介しています。この用法は東京大学1993年の入試問題でも下線部和訳問題で出題されており、必ず抑えておきたいです!

さて、4パターンの解釈を説明する前に、otherwiseの原義について解説しておきます。常日頃から多義語を覚える際には、原義を抑えるようにしておきましょう!これまでバラバラの意味だと思っていたものが1つにまとまって、1つの塊の記憶として頭に入ってくるので圧倒的に覚えやすいと思います。

otherwiseはother+wiseに分解することができます。otherは「他の」の意味です。wiseはwayと同義で「やり方・方法」の意味です。この2つを足すと「違ったやり方で」の意味になります。これを踏まえた上で以下の解説をご覧ください!

最後に確認用の入試問題の例文もついているので合わせてご利用ください!では本編に入っていきましょう!

目次

  1. 「もしそうでなければ」
  2. 「その他の点では」
  3. 「違ったふうに」「別のやり方で」
  4. 前述の単語を打ち消したものを意味する
  5. 実際の入試問題で確認しよう!

「もしそうでなければ」

直前に述べられている事実に反する仮定を表します。そのため仮定法と合わせて用いられることが多いです。品詞は副詞ですが、接続詞的に用いられることがあるのにも注意しておきましょう。

英英辞典の定義:use to state what the result would be if something did not happen or if the situation were different(Oxford)

(例1)You should hurry to the airport. Otherwise, you will miss your plane.
「空港へ急げ。さもないと飛行機に乗り遅れるよ。」

→otherwiseは「空港へ急がなければ」という意味で使用されています。

(例2)We practiced till sunset every day; otherwise we would have lost in the first round.
「私たちは毎日日没まで練習した。そうでもなければ1回戦で敗退していただろう。」

→仮定法と共に使用されています。If we had not practiced till sunset every day, we would…という仮定法過去完了の文章と同義です。

(例3)The flow of water must be arrested, or otherwise the land will be flooded.
「水の流れを止めなければならない。さもないと洪水になるだろう。」

→or otherwiseという形もしばしば見られます。or「さもないと」が単体で用いられた場合とほぼ同義でor elseの意味になっています。

「その他の点では」

英英辞典の定義:apart from that(Oxford)

(例)The food was not so delicious, but otherwise the party was fun.
「食べ物はそんなに美味しくなかったけど、他の点ではその宴会は楽しかった。」

→otherwiseは「食べ物がおいしくないという点以外では」という意味です。

「違ったふうに」「別のやり方で」

英英辞典の定義:in a different way to the way mentioned; differently(Oxford)

(例1)The jeweler says this diamond is genuine, we think otherwise.
「その宝石商人はこのダイヤモンドは本物だと言うが、私たちはそうではないと思う。」

→otherwiseは「このダイヤモンドは本物ではない」という意味です。つまり、we think this diamond is not genuineとなります。
→think otherwise「そうは思わない」は頻出の組み合わせで1つの熟語とみなしてもよいかもしれません。

(例2)He could not attend the party because he was otherwise engaged.
「彼は他のことで忙しかったのでその宴会に参加できなかった。」

→otherwise engagedも頻出の組み合わせで1つの熟語とみなしてもよいでしょう。

(例3:[and/or] otherwiseの形)I was feeling ill, mentally and otherwise.
「私は精神的にも身体的にも病んでいた。」

→mentally and otherwiseは「精神的にも、(精神的にとは)違った風にも」→「精神的にも身体的にも」の意味になります。
→英英辞典ではこの用法を別扱いしているものもあり、used to refer to something that is different from or the opposite of what has just been mentioned(Oxford)と定義されています。

前述の単語を打ち消したものを意味する

前述の名詞や形容詞を否定する用法です。品詞としてはこの用法は形容詞に分類されることに留意しましょう。

(例1)Some are wise, but some are otherwise.
「賢い者もいるし、そうでない(賢くない)者もいる。」

otherwise=not wiseの意味です。

(例2)Even a criminal is presumed to be innocent until proven otherwise.
「犯罪者でさえ、有罪だとわかるまでは無罪であると想定される。」

otherwise=not innocentの意味です。
→innocentは「無罪の」の意味の形容詞です。
→until proven otherwiseはまず接続詞untilの後にSVが省略されており、それを補うとuntil the criminal is proven otherwiseとなります。
→proveにはprove O (to be) COがCであることを証明する」の形があり、本問ではその受動態が用いられています。

いわゆる無罪推定の原則です。根拠として刑事訴訟法第336条に「被告事件が罪とならないとき、又は被告事件について犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言渡をしなければならない。」という条文があります。

実際の入試問題で確認しよう!

1. Spit hunting is a technique that requires the same timing used in throwing, an activity otherwise regarded as unique in the animal kingdom.(京大2020 [1])

【文脈】
小さな生き物の脳にも高い認知能力が備わっているということを述べた英文からです。直前の部分で、テッポウウオには水を見事に獲物に噴射し獲物を捕らえる能力があることが述べられています。冒頭のSpit huntingは「テッポウウオが水噴射して獲物を捕らえる行為」を指します。

【訳例】
水噴射による狩りは投擲の際に用いられるのと同じタイミングを必要とする技術である。そして投擲はもしそうでなければ(=テッポウウオの水噴射による狩りがなければ)動物界で(ヒトに)特有だとみなされる行為である。

→throwing, an activity…の部分は同格のカンマです。
→otherwiseは「もしそうでなければ」の意味で、「テッポウウオの水噴射による狩りがなければ」の意味です。(1番目の「そうでなければ」の用法)
→an activity regarded as uniqueの名詞+過去分詞の部分は元の文に戻すと、regard an activity as uniqueとなります。

なぜわざわざ筆者は投擲(ものを投げる行為)に対してこのような補足を加えたのでしょうか? そもそもこの英文の第1パラグラフでは筆者が「人間の認知能力はすごいよね」みたいな誤った言説が流布していることに言及し、間接的にそのことに対して警鐘を鳴らしています。そして、投擲を上手くできるのはヒトのみだという声もあります。ここで筆者はテッポウウオの水噴射による狩りも実は投擲に分類され、そんなことはないんだよ、つまりヒト以外にも投擲を上手くできる生物はいるんだよ、だから「人間だけがすごい!」みたいな見方はやめようね、と言いたげです。(この部分はあくまでも私的見解です。)

【単語】
・spit hunting:「水噴射(して獲物を捕らえる行為)」
・timing:「間合い、タイミング」
・animal kingdom:「動物界」

2. So deeply ingrained, so habitual, so automatic, are these morning activities that you don't really contemplate the alternatives. So though it is logically true that you could have done otherwise, there is little psychological reality to this freedom of choice.(Barry Schwarz:The Paradox of Choice 京大OP2006 11月 [1])

【文脈】
日々、我々は選択をしているということを述べた英文からです。我々は朝起きると、ベッドから起き上がり、歯磨きをしたり、着替えたり、シャワーを浴びたり、コーヒーを飲んだりと様々な動作をします。筆者はこれらさえも選択であると言うのです。だって、そうしないという選択肢も勿論ありますから。しかし、実際にはそれらは選択とはみなさない、と筆者は主張してます。

【訳例】
こうした朝の活動はとても深く染みついており、習慣的で、機械的なものなので他の選択肢については実際にはじっくり考えることはないのだ。だから、違う行動を取ることができたかもしれないということは論理的には正しいが、この選択の自由には心理学的な現実味はない。

→第1文ではso that構文の倒置が発生しています。these morning activities are so deeply ingrained…that you don’t…が元の文章です。so that構文の倒置は強調のための倒置です。
→automaticは「自動的に」は明らかに不適切でしょう。我々はロボットではありません。比喩的に「機械的に」としておくのがよいでしょう。
→第2文はSo [though…], SV.という構造をしています。文頭のSoは接続詞です。
→it is logically true that you could have done otherwiseの部分は形式主語のitが用いられており、真主語はthat節以下です
→you could have done otherwiseは「違ったふうにできたかもしれない」の意味です。(3番目の用法。)「違ったふうに」とは、今やっている朝の行動とは違った行動を取る、ということです。つまり、服を着替えているのであれば、着替えないこと、歯磨きしているのであれば、歯磨きしないことです。(いやでも普通の人であればここら辺の行動って毎日しますよね。これがこの英文の肝です。)
→最後に「心理学的な現実味がない」と言っているのは「あまりに機械的に行動しているから、他の選択肢を取る余地がない」ということで、直前の部分の言い換えになっています。

実はこの英文全体の主題は「選択の無意識化」ではなく、あくまでもこの部分は導入部分にすぎません。筆者の主張は「今日、意識的に選択しなければいけないことが増えて人々は選択の重圧に耐えきれなくなっている」ということなのです。原始人であれば何を食べるかなど選択するまでもなくただ狩猟採集を行うだけです。しかし、今日ではそうはいきません。例えばお菓子を食べたいとなった時でさえ、「甘いorしょっぱいor…」、甘いものでも「食べきれるタイプor食べきれないタイプ」、食べきれるタイプでも「ハイチュウorぷっちょorメントス…」と無限の選択肢があります。よく、選択肢が多すぎるとかえって購買意欲が減衰するとも言われますよね。この話を聞いて興味を持った方はこの英文を読みましょう!

【単語】
・ingrained:「染みついた」
・automatic:「無意識的な、機械的な」
・contemplate:「熟考する」
・alternative:「他の選択肢」

3. Scientists also have a duty to prove to their colleagues that their observations are correct within the limitations of measurement, or that their hypotheses give a better account of a set of observations than all previous hypotheses, or that otherwise their view of the world is justified.(京大1995 [1])

【文脈】
科学の原理について述べた英文からです。あらゆる科学者は科学の原理に異議を唱える権利を持つ、という部分に続く部分です。

【訳例】
科学者にはまた、自分の観察結果は測定の限界内では正しいということ、あらゆる既存の仮説よりも自分の仮説のほうが一連の観察結果をうまく説明できるということ、あるいはその他の点で自分たちの世界観が正当化されているということを自分たちの同僚に示す義務もある。

→Scientists also have a duty to…は「科学者にはまた、…する義務もある」の意味です。alsoは動詞のほうにかかっており、主語にかかっているのではないです。alsoは新情報にかかることの方が多いようです。また、duty to…のtoは不定詞の形容詞的用法でduty「義務」の中身を説明しています。
→prove to A that SVは「AにSVということを示す」の意味です。that節が接続詞orを用いて3つ並列されています。
→observationは可算名詞で用いられると「観察」の意味ではなく「観察結果」の意味になることに注意しましょう。他にdemocracy「民主主義(UC)」とdemocracy「民主主義国家(C)」もこの関係性にあたります。
→their observationsは名詞構文であり、what they(=scientists) observeとみなして「自分(=科学者)が観察したもの」と訳出してもよい。
→give a account of Aは「Aの説明を与える」→「Aを説明する」の意味です。このように訳出する際にgiveの意味はあまり表面化してこず、account「説明する」の意味に近くなります。(例)make a contribution:「貢献をつくる→貢献する」
→better…than all previous hypothesisの部分は比較級が用いられています。
→otherwiseは「その他の点で」の意味です(2番目の用法)。本問では、「観察の限界内で正しい点」でも「以前の仮説のすべてよりも観察結果をうまく説明できる点」でもなく、という意味です。

【単語】
・duty:「義務」
・colleague:「同僚」
・observation:「観察(結果)」

4. The service was very unsatisfactory. In fact, the telephone was more of a nuisance than otherwise until local people had satisfied their curiosity by making unprofessional calls.(東大1993 4A)

【文脈】
ミズーリ州モンロー郡で一番最初の電話が取り付けられたときのお話です。地元の開業医の人が電話を取り付けたようです。しかし、その電話は迷惑極まりないものになってしまいます。冒頭のThe serviceはその電話のことを指します。

【訳例】
その電話は全然満足いくものではなかった。それどころか、地元の人々が医療とは関係のない電話をかけてきて自身の好奇心を満たしてしまうまでは、その電話は迷惑極まりないものであった。

→in factは前述のことよりも後述のことのほうがさらに強い内容であり、ここでは「それどころか」の意味になります。
→more of a nuisance than otherwise= more of a nuisance than not nuisanceの意味です。(4番目の前述の単語を打ち消したものを意味する用法。)
→この部分は直訳すると、「迷惑なものではないというよりもむしろ迷惑なもの」です。これだとあまりにもぎこちないので、「他のものではなくまさに迷惑なもの」→「まさに迷惑なもの」「迷惑極まりないもの」「迷惑なものでしかない」くらいに意訳しておきます。
→unprofessional callsは「医療とは関係のない電話」くらいで訳出しておきたいです。「プロではない電話」だと意味不明です。ほら、たまに用もないのに警察や消防・救急に電話する迷惑な人が話題になっているでしょう。

【単語】
・in fact:「実際」「それどころか」
・nuisance:「迷惑なもの」

5. Speakers, it is to be pointed out, do not always follow the basic rules we have described, and as a result, they may imply, intentionally or otherwise, something rather different from what they actually say.(京大1987 [1])

【文脈】
会話における発言には「協力」の原則をはじめ5つの原則があることを述べた英文からです。直前の文脈では、日常生活において会話はそのような原則が守られた理想的な状態ではないことが多いということが指摘されています。

【訳例】
指摘しておくべきことは、発言する人は必ずしも上述の基本原則に従うとは限らないということ、そしてその結果として、彼らは意図的であるにせよないにせよ、実際の発言とはかなり異なったことを示唆してしまうかもしれないということだ。

→第1文はit is to be pointed「指摘されなければならない」が挿入された形になっています。元の文に戻すと、it is to be pointed (that) speakers do not always…となります。itは形式主語であり、真主語は省略されているthat以下となります。
→it is to be pointedはbe to不定詞の用法で本問では「義務」を表します。
→do not alwaysは部分否定であることに注意しましょう。
→the basic rules we have describedの部分にはrulesとweの間に関係代名詞[that / which]が省略されています。名詞+代名詞の語順が来た場合、関係代名詞が省略されている可能性が非常に高いです。
→,and as a result…の部分もthat節の中に入っています。もし入っていないと仮定すると、「~ということを指摘するべきだ」→「その結果、~ということを示唆する」となって因果関係が上手くいきません。この事実からも、この部分はthat節の中に含めるべきでしょう。
→intentionally or otherwiseはintentionally or not intentionallyです。(3番目の「違ったふうに」の用法)
→基本的にA or Bは「AまたはB」の意味です。しかし、今回のようにAとBが相反するものであったり、AとBで全体集合をカバーできていたりする場合には譲歩のように捉えて「AであれBであれ」と訳出するとよいです。(本問の場合whether they do so intentionally or not intentionallyとみなせばよいです。)

【単語】
・point out:「指摘する」
・imply:「示唆する」
・intentionally:「意図的に」

あとがき

最後までご覧いただきありがとうございました。当サイトでは英語・数学を中心に大学受験+αの情報を発信しています。以下のおすすめ記事もぜひ合わせてご覧になってください。それでは!

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Yuya Sakurada

洛北(中高一貫)→京都大学理学部2回生|元駿台特待, EX生|予備校勤務 |個別指導講師(英数物)|高3時, 京大模試英語で全国15位以内を1年間で7回達成|ポケモン全国3位(2013), 全国Top8(2017), 全国Top4(2018)|大学受験英語・数学や大学の学問紹介の記事を中心に書いています。

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