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【完全網羅】セミコロンの意味4パターン -等位接続と詳述を表す!-

英文でよく見にするセミコロンですが、その役割は曖昧にされがちです。もちろん入試学習参考書の中にはその役割を明確化しているものもありますが、その他多くがなんとなくの意味の説明で終わっています。

そこで本記事ではセミコロンの用法を深堀し、使用法をできる限り全て網羅していきます。18の例文を見ながらコロンの意味を理解していきましょう!

目次

  1. セミコロンは等位接続・詳述!
  2. 等位接続詞の代用
  3. 文の切れ目の明確化(接続詞や副詞と共に)
  4. 列挙
  5. 詳述

セミコロンは等位接続・詳述!

セミコロンには接続詞を使うことなく独立した節を繋ぐことに基本的な役割があります。具体化、対比、列挙の働きもあれば、特に具体的な日本語上の意味はなく単に2文を繋ぐだけのときもあります。ただ、前後の2文は関連する内容であることが多いです。

また、ピリオドほど文章を完全に切らないけれども、カンマよりは文章の切れ目を明確にしてくれます。(セミコロンってよくみると上半分がピリオドで下半分がカンマになっていますよね。)

等位接続的に用いる場合には、

1. 接続詞の代わりのような役割を果たして順接や対比を表す
2. 接続詞や副詞と共に用いて文の切れ目を明確にするだけの役割を果たす(訳出不要)
3. 列挙(列挙のカンマの代用)

の主に3つの役割があります。

また等位接続のみならず、コロンと同じように

4. 詳述(前文で述べたことの具体化)

にも用いられます。

等位接続詞の代用

セミコロンのもっとも基本的な役割で、等位接続詞(and, but, or, so, forなど)の代わりの働きをします。英文中のセミコロンがどの等位接続詞に相当するかは文脈に応じて適宜判断しましょう

(例1)The umpire blew his whistle; the players trotted onto the field.(マスター英文法)
「審判が笛を吹き、選手が競技場に出てきた。」

→セミコロン以前の動作に引き続いてセミコロン以後の動作が起こることを示しています。このセミコロンはandのような意味です。

(例2)A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty. (Winston Churchill)
「悲観主義者はあらゆる機会に困難を見る。(それに対して)楽観主義者はあらゆる困難にチャンスを見出す。」

→a pessimist「悲観主義者」とan optimist「楽観主義者」が対比されています。このセミコロンはbutのような意味です。

(例3)She is doing without chocolate; she is dieting.(マスター英文法)
「彼女はチョコレートを断っている。ダイエット中なんだ。」

→セミコロン以前の内容に対する説明(本問では理由)を述べています。このセミコロンはforのような意味です。

(例4)The evidence is there; you can’t deny your guilt.(マスター英文法)
「ちゃんと証拠があるんだ。罪を否定することなんてできないぞ。」

→セミコロン以前の内容に伴う結果を述べています。このセミコロンはsoのような意味です。

(例5)The Latin, for example, was not only clear; it was even beautiful.(CGEL)
「例えば、ラテン語は明瞭なだけではなかった。美しくさえもあった。」

→カンマやコロンと同様に最初の節がnot [only / simply / merely / just]を含む場合、前後の節を分離することができます。

(例6)The poet says old age is sad; the novelist describes a group of old people.(京大1988 [2] 本文)
「詩人は寄る年波は悲しいという。(それに対し)小説家はひと群れの老人を描く。」

→the poet「詩人」とthe novelist「小説家」が対比されています。このセミコロンはbutのような意味です。
→両者に使用されているtheは総称のtheです。

(例7)We go to work in the morning, see our officemates, and tell them what happened on the previous night; we go home in the evening, see our family, and tell them what happened during the day.(京大2021 [1] 本文)
「私たちは朝、仕事に行き、同僚に会い、彼らに前夜に起きたことを話す。私たちは夕方、家に帰り、家族に会い、一日の間に起きたことを話す。」

→officemate(office/mate)は「会社の仲間」→「同僚」の意味。mateには「仲間」「つがいの相手」などの意味があり、classmateのmateも同じです。
→このセミコロンは対比を表します。ただ意味的にはbutと言うよりはandに近いでしょうか。(雰囲気的には漢文の対句のような感じです。)

【参考】
【全国模試1位に学ぶ英語】令和3年度 京大英語2021 大問1解説 | Sacramy

(例8)The difficulty is not just one of the time to assimilate information; it is also the time to mature judgement and come to decisions which only ring true after complex studies and discussions with others and with oneself.(京大2000 [1] 下線部)
「その難しさは、情報を吸収するのにかかる時間という難しさだけではなく、判断を成熟させ、複雑な研究をしたり、他人および自己と議論をしたりしてはじめて正しいと分かる結論に至るのにかかる時間という難しさでもある。」

→one=a difficultyです。
→セミコロンを挟んでnot just A (but) also Bの構造を取っています。
→onlyはafterにかかっており、~only after…と同様に「…してはじめて~する」と訳出すると自然な日本語になります。

【参考】
one of=「~の1つ」とは限らない! one ofの解釈 | Sacramy

文の切れ目の明確化(接続詞や副詞と共に)

セミコロンはしばしば接続詞や副詞と共に用いられる場合があります。このセミコロンは文章の切れ目を明確化するのみであり、特別な訳出をすることはまずないでしょう。

(例1)I think; therefore I am.
「我思う、故に我あり。」

→有名な哲学者のデカルトが方法的懐疑によってもなお疑い得ない存在があるとして、それは疑っているという意識を持つ自分自身であると述べたセリフですね。つまり「自分はなぜここにあるのか」と考えること自体、自分が存在する証明です。

(例2)It's possible for students to start Greek or Latin at university and develop their skills to a high level; but that isn't true of everyone, and we also have to consider what skills they are not developing as a result of devoting themselves to language.(Neville Morley: Classics; Why It Matters
「学生が大学でギリシャ語やラテン語を学び始めて、自分たちの技能を高いレベルまで発達させることは可能である。しかし、それは全ての人間に当てはまるわけではなく、私たちは言語に傾倒してしまった結果、彼らがどんな技能を習得できていないかということも考慮しなければならない。」
(例3)This idea about evolution survived opposition, ridicule, refutation; and the reason of this persistence is that the idea harmonizes with one general conception of the world which has been called the monistic because it reduces all phenomena to community, and all knowledge to unity.(京大2021 [2] 本文)
「進化に関するこの考え方は反対する考え方と対立したり、嘲笑を受けたり、論駁されたりしながらも存続しており、これほど持続しているのは、その考えが一元論と呼ばれてきた一つの全般的な世界観と調和するからだ。そして、それはあらゆる現象を共通のものに還元し、あらゆる知を還元して統一するから調和するのである。」

→This idea「この考え」とは前文の「生命が様々な形で現れたものはすべて、共通の根から育った花でしかないということ、つまりすべての生命の複雑な形態は以前から存在するより単純な生命の形態から進化してきたということ」を指しています。
→surviveは「~を切り抜けて生き残る」の意味です。無生物主語なのでうまく訳出したいところです。
→等位接続詞andの前のセミコロンは先程の特に意味のないやつですね。
→and以下はthe reason…is that SV because…と言う構造になっています。このthatは接続詞のthatで「SVということ」の働きをしています。because節もこのthat節内に含まれていることに注意したいです。
→reduce A to Bは「AをBに還元する」の意味です。reduceのこの用法もしっかりと抑えておきましょう。(attributeなどと同義)
→communityはここでは明らかに「地域共同体」なんかではなくニュアンス的には、「同じようなものが集まったもの」くらいです。
→it reduces all phenomena to community, and all knowledge to unityの部分で省略が生じており、復元すると、it reduces all phenomena to community, and it reduces all knowledge to unityとなります。

この英文の詳しい解説は以下の記事を参考にしてください。かなり読み応えのある英文です。

【参考】
【全国模試1位に学ぶ英語】令和3年度 京大英語2021 大問2解説 | Sacramy

列挙

セミコロンは比較的形式的な文章ではカンマの代わりに使用して、しばしば列挙のために用います。

(例1)The Silence of the Lambs swept the other major categories in the Academy Awards, with Jodie Foster, for Best Actress; Anthony Hopkins, for Best Actor; and Jonathan Demme, for Best Director.
「「羊達の沈黙」はアカデミー賞において他の主要カテゴリーも総なめにした。ジョディ・フォスターがアカデミー主演女優賞、アンソニー・ホプキンスがアカデミーベスト男優賞、 ジョナサン・デミ がアカデミー監督賞というように。」
(例2)After the war, the United Sates produced half of the world’s goods; our manufacturers had no peers; and our military, bolstered by the atomic bomb, had enemies but no equals.(CGEL)
「戦後、アメリカは世界の商品の半分を生産していた。私たちの製造業者には同業者はいなかった。そして原子爆弾によって強化された私たちの軍隊には、敵はいても、自分たちと肩を並べるような存在ではなかった。」

→戦後のアメリカの状況を(本来カンマを用いるところを)セミコロンで列挙しながら述べています。

(例3)Gone are the days when experience of a dramatic performance was either a rare feast-day occurrence; or restricted to the social elites of courts; or accessible only to the more affluent classes in the larger cities.(京大1992 [2] 下線部)
「劇の上演を見る経験が、めったにない祭日の出来事だったり、宮廷の特権階級に限られていたり、大都市の裕福な階級だけが得られたものだった時代はもはや過ぎたのである。」

→Gone are the days when…はThe days are gone when…と同じで、when以下はthe daysを修飾しています。(SVC→CVSの倒置)
→largerとmore affluentは比較の対象をはっきりと示さないで、漠然と程度が高いことを表す絶対比較級として使用されています。
→また、either A or B or Cの形が使用されており、orの前に切れ目を意識させるセミコロンも使用されています。

(例4)In many ways, our age is no different from any other: most people work hard merely to survive, while a few live in the lap of luxury; many perish in wars and conflicts, the causes of which they have no control over; the cycle of birth, reproduction, and death is fundamentally the same for us as it was for our distant ancestors.(京大後期2003 [1] 本文)
「多くの点において、私たちの時代は他の時代と何ら変わりない。ほとんどの人々がただ生き延びるために一所懸命働き、その一方で少数の人々がぜいたくに暮らしている。多くの人々が原因をどうすることもできない戦争や紛争で命を落とす。誕生、生殖、死というサイクルは基本的には遠い祖先にとっても私たちにとっても変りないのだ。」

→まず最初のコロンでour age is no different from any other「私たちの時代は他の時代と何ら変わりない」という状況を具体化しています。
→そのコロンに従属する形で3つの要素がセミコロンを用いて列挙されています。つまり、「私たちの時代は他の時代と何ら変わりない」ということの具体例を3つ列挙しているわけですね。
→wars and conflicts, the causes of which they have no control overの部分に関しては元の文:they have no control over the causes of wars and conflictsを考えてやりましょう。前置詞+関係代名詞のof whichはwhoseと同義ですね。whoseを使って書き直すと、wars and conflicts, whose causes they have no control overくらいでしょうか。こちらのほうが理解しやすいかもしれません。
→as it was for our distant ancestorsはas it(=the cycle of birth, reproduction, and death) is the same for our distant ancestorsの省略で、直訳するのであれば「私たちの遠い祖先にとっても同じだったように、誕生、生殖、死というサイクルは私たちにとっても同じだ」となります。ただ、ややくどいので訳出は工夫しています。

【参考】
【完全網羅】コロンの意味5パターン -コロンのイメージは具体化!- | Sacramy

詳述

セミコロンにはコロンと同じように、セミコロン以前で述べたことをセミコロン以後で具体化する用法があります。先ほどの等位接続とは違って、後半部分が前半部分の具体化となっており、後半部分が前半部分に従属しる感じですね。

(例1)People die. It is a strange event; it is a fate that is not accurately understood.
「人は死ぬ。死とは奇妙な出来事である。死は正確には理解されていない運命なのだ。」

→a strange eventがセミコロン以下のa fate that…により具体化されています。このセミコロンはコロンで置換することができます。

(例2)All students had to take a language; Sue took French.(CGEL)
「学生全員が語学を履修しなければならなかった。スーはフランス語を履修した。」

→学生全員の中でもスーが何語を選んだのか、ということがセミコロン以後で具体化されています。

(例3)Luckily for all of us, many people are interested in helping others; some devote their careers and lives to it.(京大2018 [1] 本文)
「全ての人々にとって幸運なことだが、多くの人々は他人を助けることに興味がある。中には自分の仕事や人生を人助けに捧げる人もいる。」

→人助けに興味のあるmany peopleの中でもsome (people)がどうなのか、ということがセミコロン以後で具体化されています。

あとがき

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Yuya Sakurada

洛北(中高一貫)→京都大学理学部2回生|元駿台特待, EX生|予備校勤務 |個別指導講師(英数)|高3時, 京大模試英語で全国15位以内を1年間で7回達成|ポケモン全国3位(2013), 全国Top8(2017), 全国Top4(2018)|大学受験英語・数学や大学の学問紹介の記事を中心に書いています。

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