大学受験 英語

条件や対比を表すこともある! 関係副詞whereの解釈4パターン

こんにちは。本記事では関係副詞whereの解釈4パターンを紹介します。where=「~の場所へ[で、に]」と捉えられがちですが、その用法から発展して条件対比の用法で使用されることもあります。

以下では、先行詞のある用法1,2)と先行詞のない用法自由関係副詞)(3以降)に分けて例文を交えながら説明していきたいと思います。

最後に確認用の入試問題の例文もついているので合わせてご利用ください。では本編に入っていきましょう!

目次

  1. 限定用法:where…「~の場所へ[で、に]」
  2. 非限定用法:SV, where S'V'「SV、そこでS'V'」
  3. 先行詞のない用法(自由関係副詞)
  4. 条件:where…「~の場合に」
  5. 対比:where…「~に対して、だが」
  6. 実際の入試問題で確認しよう!

限定用法:where…「~の場所へ[で、に]」

先行詞のある用法は総合英語で学習する最も基本的な用法です。カンマのない限定用法とカンマのある非限定用法に分けて例文を見ていきます。

(例1)A blood bank is a place where blood is kept for use in medicine.
「血液銀行とは医療に使う血液を保存している場所である。」
(例2)There are cases where honesty does not pay.
「正直が損をする場合もある。」

→’case’という語も、抽象的な「場所」という意味を含意しているため、関係副詞whereで受けることができます。

非限定用法:SV, where S'V'「SV、そこでS'V'」

(例)Information is moved from short-term storage to long-term storage. where it can be accessed later for the task at hand.
「情報は短期記憶貯蔵から長期記憶貯蔵へと移され、そこで情報は後に目の前の課題を解決するために利用可能な状態になる。」

【注意】

上記のように、関係副詞と置き換えられる副詞句がin/at/on/toで始まる前置詞句の場合、関係副詞whereを用いることができます。
→先行詞が表している場所と「同じ場所」を表す場合(in/at/on)や先行詞の場所が関係詞節内の動作の「到達点」となる場合(to)はwhereを用います。

これに対し、動作の「起点」を表す場合、前置詞は省略できません。結果としてfrom whereという形になります。

(例)He climbed the hill, from where he could look down on the city.
「彼は丘に登った。そこから街を見下ろすことができた。」

先行詞のない用法(自由関係副詞)

そもそも関係副詞を用いた文では、先行詞と関係副詞の組み合わせが限られており、先行詞と関係副詞の一方を省略したとしても、もう一方の表現が残っていれば、削除されているほうの表現を容易に推測することができます。この事実からも、先行詞を省略する発想は不自然ではないでしょう。

(例1)Jhon knows the place where she is staying.
「ジョンは彼女が泊っている場所を知っている。」
(例2)That’s the reason why she stayed at the hotel.
「そういうわけで彼女はそのホテルに泊まった。」

→特に、the way howの場合、the wayとhowは共存できないことには注意しましょう。入試問題でも頻出です。

このようにして派生したものを「自由関係副詞」、「融合関係詞」などと呼びます。名詞節としての機能をもち、特にbe動詞の補語節、前置詞の目的語節として用いられることが多いです。また、副詞節として用いられる場合もあります。

(例1 名詞節)That’s where you’re mistaken.
「そこが君の間違っている点だ。」

→the point whereから先行詞のthe pointが省略された形です。

(例2 副詞節)We cannot enjoy wild flowers unless we observe them where they are growing.
「自生している場所で観察するのでなければ、野生の草花を楽しむことはできない。」

→at the place whereから先行詞のat the placeが省略された形です。

→さらにここから用法が発展して、「~の場合には」(条件)「~なのに対し」(対比)の意味を持つこともあります。以下で確認しましょう。

条件:where…「~の場合に」

(例)He forgets nothing where a kindness is to be done.
「親切を尽くす場合には彼は何も忘れない。」

in the case whereからin the caseが省略され、副詞節を導く自由関係副詞となったとみなせばよいですね。

対比:where…「~に対して、だが」

(例)Where European manners are rigid and punctilious, American manners are flexible and careless.
「ヨーロッパの礼儀作法が厳格で細かい点まで厳しいのに対し、アメリカの礼儀作法は融通性があって大まかである。」

→文意から考えこのwhereはwhere=while, whereasと置き換えることができます

→「~の場合に」(条件)の用法が発展したとみなせばよいです。

→英英辞典の定義にも、”You use where to introduce a clause that contrasts with the other parts of the sentence.”とあります。(Collins COUBUILD)

実際の入試問題で確認しよう!

1. Where you happened to fall in your mother's birth order is just not going to give any predictive information about the best ways to approach such life challenges.(Daniel Nettle:Personality, 京大OP2009)

【文脈】
兄弟姉妹の生まれてくる順番とその人格には確固たる相関関係はない、ということを述べた文章です。人格とは生涯長続きするものであって、家庭内の状況だけで人格を判断するのは早とちりだ、という内容に続く箇所です。such life challengesは前文の「大人になって求愛することや地位をめぐって仲間と争うこと」を指しています。

【訳例】
たまたま兄弟姉妹の何番目に生まれたかということが、そののような人生上の課題に対処する最良の方法について予測するための何らかの情報を与えてくれるということは決してないだろう。

→The place where…からthe placeが省略されてWhereのみが残っています。あるいは、この部分は疑問詞のWhereが名詞節を作って主語となっていると捉えることもできます。

→just notは「決して…ない」の意味です。他に「単に~ということではない」の意味になることもあります。

【単語】
・happen to:「たまたま~する」
・predictive:「予言の」
・challenge:「課題、難題」

2. Where it would get interesting is if the other siblings' rating of themselves, or the rating of them by a third party from outside the family, confirmed the greater Conscientiousness of firstborns or the greater Openness of lastborns.(京大OP2009)

【文脈】
1.と同じ英文から引用です。兄弟姉妹の生まれてくる順番とその人格には確固たる相関関係はない、ということを述べた文章です。itは前文の「人物評価をする人が、弟や妹のことをより反抗的だと思ったり、兄や姉のことをよりしっかり者だと思う」というありきたりでつまらない発見のことを指しています。この英文の直後でも、そのような(該当英文の内容のような)実験結果はほとんど見られない、ということが述べられています。

【訳例】
それが興味深くなる場合があるとすれば、自分以外の兄弟姉妹の自己評価や家族外部の第三者による彼らに対する評価が、最初に生まれた子がよりしっかりものであるとか、最後に生まれた子がより開放的だということを裏付ける場合だ。

→Where…(S) is(V) if…(C).の第2文型です。第2文型であることを活用し、補語が主語と同等のようなものであることに注目すると、where「~の場合に」(条件)とif「~の場合に」のセットであることが分かります。両節内では、実際にそのようなことが起こる可能性は極めて低いため、仮定法過去が用いられています。過去時制で訳出してしまわないように注意したいところです。(wouldとconfirmに注目。)

→the other siblings' rating of themselvesはthe other siblings rate themselvesの名詞構文、the rating of them by a third party from outside the familyはa third party from outside the family rate themの名詞構文となっています。

【単語】
・sibling:「兄弟姉妹」
・confirm:「裏付ける」
・Conscientiousness:「良心的なこと、誠実さ」
・Openness:「開放的であること、奔放さ」

3. Our instinctive gut reactions developed in a world full of hungry wild animals and warring tribes, where they served important functions.(東大2015 1A)

【文脈】
人間は論理的だとされがちだが、危険認知においては原始的な本能の方が優位となり、危険を正確に判断できなくなってしまうという趣旨の英文からです。原始的本能について述べられた部分です。

【訳例】
人間の本能的な直感的反応は腹をすかせた野生動物や対立している部族に満ち溢れた世界の中で発達したのであり、そのような世界ではこのような反応が重要な役割を果たしていた。

→非限定用法の関係副詞whereが使用されており、先行詞は少し離れたところにあるa worldです。

【単語】
・instinctive:「本能の」
・gut:「直感」
・warring:「戦っている最中の」

4. Where, previously, stage drama, live theatre, was the only method for the communication of dramatic performance, today dramatic performance can reach its audiences in a multitude of ways: through the cinema, television, videotape, radio, cassette recordings.(京大1992)

【文脈】
演劇史を論じた英文からです。現代において、写真や電子のマスメディアによって、演劇が真に爆発的に発展している、という内容に続く部分です。

【訳例】
以前は舞台演劇、つまり生の舞台は劇の上演を伝えるための唯一の方法であったのに対し、今日では、劇の上演は多数の方法で観客に届けられる。その方法とは、映画、テレビ、ビデオ、ラジオ、カセットによる録音を通してである。

→文頭のWhereは過去と現在の対比を表しています。また、文末のコロンは具体例を列挙する役割のコロンです。

あとがき

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Yuya Sakurada

洛北(中高一貫)→京都大学理学部2回生|元駿台特待, EX生|予備校勤務 |個別指導講師(英数)|高3時, 京大模試英語で全国15位以内を1年間で7回達成|ポケモン全国3位(2013), 全国Top8(2017), 全国Top4(2018)|大学受験英語・数学や大学の学問紹介の記事を中心に書いています。

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